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世界の鳥の巣の本 (絵本図鑑シリーズ)

10/09/2020 13:16:01, 児童書・絵本の通販, 鈴木 まもる (著)


世界の鳥の巣の本 (絵本図鑑シリーズ)の表紙

によって 鈴木 まもる (著)

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ファイルサイズ : 26.57 MB

北極から南極まで、世界各地にすむ鳥と巣と卵・約250種類をオールカラーのイラストで紹介。鳥の巣をつくる場所にわけ、それぞれの鳥の和名・英語名、全長、巣をつくる地域、巣の特徴などを解説する。【「TRC MARC」の商品解説】

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世界の鳥の巣の本 (絵本図鑑シリーズ)を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
卵を産み、ひなを育てる鳥の巣は、安全で豊かな環境の象徴だから大切なもの——と主張するのは、日本でただひとりの<鳥の巣研究家>になってしまった絵本作家。愛に満ちた労作。 ** 同じ図鑑シリーズに所収された『鳥の巣の本』では、伊豆の婆沙羅山に家族と移り住み、自力で開墾をしていくなかで鳥の巣に魅せられたという著者により、そのコレクションや鳥の種類・生態などが「日本限定」で紹介されていた。集めたあとで自然のなかにあったように加工した鳥の巣の展覧会を開き、全国を巡回して<鳥の巣研究家>になってしまった絵本画家のもとには、珍しい巣が寄せられるという。「佐渡島のトキの赤ちゃんの巣もいただけたんですよね」というお話を聞かせていただいたことがある。価値のわかる人のところに譲られて、価値のわかる人たちの目に触れる機会に恵まれるモノというのは幸せだと思う。「存在価値」が光放つ幸福感が、この本からは漂い出している。鳥の巣という特異な対象物を、「自然」と「芸術」を融合させた少年のような眼と手で発見・保存する鈴木さんのフィールドは、当然といえば当然であるが、日本という枠をこえて世界、地球上に広げられ、その真価が羽ばたき始めた。カバー袖の案内に書かれているが、日本で見られる鳥は約500種。うち半数は外国で巣づくりをするという。自分に合った生活環境を求めて移動する鳥たちには国境がない。鳥たちと同様、世界へ巣を求める鈴木さんの旅は、何というロマンに満ちたものであろうか。本文の第1見開き。「世界の鳥の巣地図」のページを開いて、まず打ちのめされる。A3サイズの画面に400種類以上の鳥と巣がびっしりと描かれている。大きめに描いた1羽ずつの絵を印刷プロセスの製版上で縮小し地図にはめ込んだのではなく、1枚の絵に400種類以上が描き込まれているのだ。その作業を思って頭がくらくらしてきた。この図を見ると、どの大陸にもびっしりと巣が作られている。地球は鳥たちのための星だ。つづいて巣が設置される場所(地上、壁、穴、やぶの中、木の上)や巣の形(おわん型、球体、ふくろ型、皿型など)がイラストでわかりやすく分類・図解されている。それらカテゴリー別に、本文で60ページ分もさまざまな鳥と巣が描かれているのであるが、鳥という生物の個性的な美しさとともに、巣の造形の美しさに目を奪われる。巣は子育てのための隠れ家である。天敵に襲われるようなことがあってはいけない。だから、本来ひっそり物陰に隠されているため、目に触れる機会の少ないものだろう。誰に見せるわけでもないのに、工芸品のように細工され、不思議で魅力的な形をしている。この図鑑で特徴的なのは、扱われた対象の珍しさだけではない。何よりも絵が魅力的だと私は思う。動植物を本物そっくりにリアル且つ丹念に描く専門画家の優れた先達は、何人かいる。だが、この鈴木さんという画家は、絵本の世界ではファンタジックな絵柄、時にはかなり観念的とも取れる抽象度の高い絵を描く人なのだ。その資質がこのようなリアルな絵にも十分に出るのだなと感心する。ここにあるのは図鑑の絵ではなく、顔と全身の表情が豊かな独特な絵である。最後の見開きに「あずまやをつくる鳥」という項目がある。美しい羽や声でメスの気を引こうとする鳥がほとんどだが、ニワシドリの仲間は、庭を作り飾り立てメスを誘い出すという。青いものだけ並べる種、白い骨や貝殻だけ並べる種、2本の塔をとまり木でつなぐ種、緑の葉を裏返して並べる種——自然とは何とファンタジックなのだろう。リアルな絵を描きながらもうひとつの童話世界を紡ぐ画家の偉業に、ため息ばかりが漏れてしまう。